≪WIND風 Gパネの続編! Mk=13≫
題:パネルでポン 天界からの訪問者
《第12章 休息》
ここは【太陽の城】。
アキラたちはそこで傷を癒(いや)していた。
アキラたちはこれまでの出来事をフリルたちに話した。
カイン「そうだったのか」
フリル「大変だったんだね」
カインはアキラたちを食堂へ連れて行った。
ピュア「ああ、疲れた。私もうお腹ぺこぺこよ」
ティンク「僕もお腹空いたなぁ」
リョウ「あれから何も食っとらんからもうへとへとじゃ・・・」
カイン「心配しなくていいよ。おーい、何か食べる物を持ってきてくれ!」
アキラたちのもとにごちそうが運ばれてきた。
レイア「こ・・・これは・・・」
リンゼ「いただいていいの?」
カイン「ああ、もちろんさ」
レイア/リンゼ/ティンク/ピュア/リョウ「いただきま〜す!」
ものすごい勢いで料理を食べていく5人。
5人「あ〜ががががががががが!」
ナティア「こら!行儀が悪いわよ!」
サラ「そんなに急いで食べてはお腹を壊しますよ」
ティンク「大丈夫大丈夫」
フリル「よほどお腹が空いていたんだね」
セシル「はぁ・・・あきれた」
その時、ソフィアはアキラがいないことに気づいた。
ソフィア「あれ、アキラは?」
セシル「変ね、さっきまでみんなと一緒にいたのに・・・」
ソフィア「捜(さが)してくるわ」
ナティア「気をつけてね」
ソフィアは城中を捜して見たが、アキラはどこにもいなかった。
ソフィア「外かしら?」
ソフィアは外へ出た。
一方アキラは・・・
アキラ「は!でやーっ!」
アキラは剣の修行をしていた。
アキラ(さっきの騎士は本気ではなかった・・・今度は本気で行かねばやられる・・・)
その時、アキラは人の気配を感じ取った。
アキラ「誰だ!」
?「アキラ見ーつけた」
ソフィアだった。
アキラ「ソフィアか、何だ?」
ソフィア「急にいなくなっちゃったから捜してたのよ」
アキラ「そうだったのか、すまないな」
ソフィア「別にいいのよ。それよりみんなと一緒に食事をしましょ」
アキラ「そうだな」
アキラたちは食堂へ向かった。
レイア「お、戻ってきたか。遅かったな、デートでもしてたのか?」
ティンク「ソフィア姉ちゃんやるぅ」
リンゼ「熱いよお2人さん!」
ソフィア「違うわよ!」
ピュア「アキラお兄ちゃんたちも早く食べなよ」
ソフィア「そうね」
アキラたちが食事をし始めた時、フリルがアキラに質問した。
フリル「そういえば、天空の世界にはどんな妖精がいるの?」
アキラ「天空の世界には妖精はいない。仮に【天使】がいると聞いたことがある」
リンゼ「どんな人なんだろう?」
アキラ「さあな、まだその天使がどのような者かは誰も知らないからな」
今度はリョウが質問した。
リョウ「そういやーお前が持っとるその2本の剣はどこで手に入れたんじゃ?」
アキラ「これか?」
アキラは2本の剣を取り出した。
アキラ「これは【天界の双刀】といって、道場の試練をこなした者に継承される物だ」
ソフィア「その試練って何なの?」
アキラ「48時間耐久組み手だ」
レイア「48時間・・・」
カイン「2日間戦い続けたということになるね」
アキラ「それとこの2本の剣はもともと1本の剣だったらしい」
セシル「どういうことなの?」
アキラ「詳しいことは俺もよく知らない」
サラ「謎が多いですね」
その時リョウはアキラの2本の剣に同じ大きさの宝玉がついているのに気づいた。
リョウ「ん、何かついとるぞ?」
リョウは雷の剣を手に取った。
アキラ「待て!その剣にむやみに触ると・・・・・」
バリバリバリバリバリバリ!!!!!
リョウ「アギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」
リョウは黒コゲになった。
レイア「お前大丈夫か?」
リョウ「なっ・・・何じゃこりゃ?」
アキラ「継承者以外の者がその剣に触れると、感電するんだ」
リョウ「そ・・・それを早く言え・・・」
ティンク「あはははは!リョウ兄ちゃんおっかしい〜」
リョウ「なんじゃと!」
ティンク「鬼さ〜んこっちだ、手〜のな〜る方へ〜」
リョウ「鬼ごっこか?」
ピュア「私も混ぜて〜」
リョウ「よっしゃ!行くぞおめーら!」
ティンク/ピュア「わーいわーい」
ナティア「あなたたち!いい加減にしなさい!!!」
ティンク/ピュア/リョウ「ごめんなさい・・・」
全員「あはははは」
アキラたちが食事を終えると、カインはアキラたちを寝床へ連れて行った。
カイン「今日はもう晩(おそ)いからしっかり休んでおいてくれ」
リョウ「いろいろとすまんのぅ」
カイン「いいんだよ、それにいつでも歓迎するよ」
フリル「それじゃみんな、おやすみなさい」
フリル以外「おやすみ」
全員が寝静まったころ、アキラはベランダに出ていた。
アキラ「・・・・・・・・・・・」
?「まだ起きていたんだ」
アキラが振り向くと、そこにソフィアがいた。
アキラ「ソフィアか、寝なくていいのか?」
ソフィア「ええ、なんだか寝付けなくて・・・」
アキラ「不安・・・なのか?」
ソフィア「いいえ、そんなことはないわ」
アキラ「俺は・・・少し不安・・・かな」
ソフィア「アキラにもそういうとこってあったんだ」
アキラ「あって悪いか?」
ソフィア「あ、そうだ」
ソフィアは胸につけていたブローチをアキラに手渡した。
ソフィア「はい、これ」
アキラ「これは・・・」
ソフィア「お守り。持ってて。きっとアキラの役に立つと思うわ」
アキラ「しかし・・・」
ソフィア「それがあったら少しは不安もなくなるかな・・・なんて」
アキラ「ありがとな・・・」
アキラは小声で礼を言った。
ソフィア「え、なに?」
アキラ「いや、何でもない。なんだか急に眠くなってきたな」
ソフィア「そうね」
アキラ「それじゃおやすみ」
ソフィア「おやすみ」
翌日・・・
ティンク「ふわぁ〜、よく寝た」
リンゼ「もうすっかり元気になっちゃった」
ナティア「問題はこれからどうするかってことなんだけど・・・」
サラ「確かにそうですね。むやみに動き回るわけにもいきませんし・・・」
その時、フリルはソフィアのブローチがないことに気づいた。
フリル「あれ、ソフィア、ブローチは?」
ソフィア「え、ああ、あれね、なくしちゃった」
セシル「おかしいわね・・・昨日はちゃんとつけてたのに」
その時、兵士があわててアキラたちのもとへ来た。
兵士F「た、大変です!城の外にこのような手紙が落ちていました!」
カイン「どうしたんだ?」
兵士F「これを見てください」
アキラたちは手紙を読んでみた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昨日の決着【闇の世界】にてつけたい
使いを送らせたのでその者について来るとよい
天界の者よおぬしの首必ずいただく
闇の騎士より
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アキラ「・・・・・・・・・・」
カイン「これは・・・」
ピュア「罠かもしれないよ」
レイア「行くのか?」
アキラ「ああ」
ソフィア「行ってみましょ。何か手がかりがつかめるかもしれないわ」
サラ「そうですね」
リョウ「決まりじゃな」
アキラ「よし、行くぞ!」
アキラたちは使いのもとへ行った。
使い「お待ちしておりました。私について来てください」
アキラたちは闇の世界へ向かった。
第13章へ続く・・・
《今回の演出者》
アキラ(主人公)
9人の妖精
カイン(太陽の王子)
リョウ(漁師)
太陽の世界の兵士(味方)
使い(?)
|