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≪WIND風 Gパネの続編! Mk=22≫


題:パネルでポン 天界からの訪問者


《第21章 ダンの目的》

アン「もう魔物たちはいないよ」

カイン「と、なると後は魔王サナトスだけか」

フリル「とにかく急ぎましょ!」

アキラたちは階段を上り魔王のもとへと急いだ。

アキラたちは階段を上る途中で大きな部屋にたどり着いた。

部屋の奥に階段が見える。

アキラ「ここを通らねばならないということか」

アキラたちは階段へ向かった。

その時、階段から誰かの足音が聞こえてきた。

レイア「敵か?」

?「我が奥義を受けて生きていたとは・・・悪運の強いやつじゃ」

セシル「その声は、まさか!」

階段からダンが姿を現した。

アキラ「ダン師匠・・・」

ダン「アキラよ、今度こそおぬしの首をいただく!」

ダンは槍を構えた。

ダン「ゆくぞ!」

ダンはアキラに斬りかかる。

アキラはダンの槍を避ける。

アキラ「なぜだ!なぜあなたはそうして俺たちに牙を向くんだ!」

ダン「問答無用!」

ダンはアキラに容赦なく斬りかかる。

ティンク「アキラ兄ちゃん!伏せて!」

ティンク「ブリザー!」

ティンクの魔法がダンを襲う。

ダン「邪魔をするな!」

ダンは槍を振り、ティンクの魔法をかき消した。

リンゼ「槍で魔法をかき消した?」

リョウ「なんて奴じゃ!」

ダンは再びアキラに斬りかかる。

アキラ「どうしても戦わないといけないというのか・・・・・・・・・・」

ダン「もらった!」

ダンの槍がアキラの首を狙う。

アキラは2本の剣を手に取った。

ガキン!

アキラはダンの槍を2本の剣でくい止める。

ダン「やる気になったか。さあ、来い!」

アキラ(こうなったからにはあの力を・・・・・)

ダン「でやーっ!」

ダンの槍がアキラを襲う。

アキラ「くっ」

アキラはダンの攻撃を避け、攻撃の態勢に入る。

アキラ「はぁーっ!」

ガキン.!

アキラの剣とダンの槍がぶつかり合う。

ダン「このままではらちがあかん。一気にけりをつけさせてもらうぞ!」

ダンは槍を構え直し、奥義の態勢に入る。

リンゼ「あの構えは!」

カイン「千羽飛鳥拳だ!」

ダン「ゆくぞ!千羽飛鳥拳!」

次の瞬間、ダンの槍が無数の鳥と化した。

無数の鳥がアキラを襲う。

セシル「アキラ!」

アキラは剣を構えた。

フリル「あの構えは?」

アキラ「目には目を、歯には歯を。奥義には奥義だ!行くぞ!」

アキラ「奥義!【風雷・斬撃波(ふうらい・ざんげきは)!】」

アキラはものすごい勢いで剣を振り、衝撃波を放った。

アキラとダンの奥義がぶつかり合う。

アキラ「はぁーっ!」/ダン「でやーっ!」

次の瞬間、衝撃波と無数の鳥は一瞬で消えた。

ダン「馬鹿な!我が奥義を破るとは!だがこれで終わりだ!」

ダンの槍がアキラの左胸を撃った。

しかしアキラにひるみはない。

ダン「なに!」

アキラ「俺はここで負けるわけにはいかない!光よ!」

その時、アキラの目の前に大きな魔法陣が現れた。

ダン「その魔法陣は!」

アキラ「行くぞ!」

アキラ「【シャイニングフォース!】」

次の瞬間、光の衝撃波がダンを吹き飛ばした。

ダン「なんと!」

アキラは追い撃ちをかける。

アキラ「はぁーっ!」

次の瞬間、アキラの剣がダンの横腹を撃った。

ダン「ぐはっ!」

ダンは城の壁まで吹き飛ばされた。

レイア「アキラ、大丈夫か!」

レイアたちはアキラのもとへ行った。

アキラ「ああ、こいつのおかげでな」

アキラはソフィアのブローチを取り出した。

ピュア「それ、ソフィアお姉ちゃんのブローチ。どうして?」

アキラ「これはソフィアがお守りとして俺にたくしたんだ」

ティンク「そうだったんだ」

サラ「それはともかく、今の力は一体?」

アキラ「それは・・・・・」

?「今さら隠す必要はあるまい」

アキラたちが振り向いた先にダンがいた。

アン「あんた、まだ生きてたのかい?」

ダン「見事であった、【風雷の双刀士(ふうらいのそうとうし)】・・・・・いや、【光の天使・アキラ】よ」

フリル/ティンク/ピュア/セシル/レイア/リンゼ「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」

ナティア「天空の世界の天使がアキラだったなんて・・・」

カイン「どうして今まで黙っていたんだ」

アキラ「隠すつもりはなかった・・・・・しかしこれは天空の世界のおきてなんだ」

リョウ「おきて?」

ダン「天空の世界では別の世界の者に天使が誰かというのを知られてはならんのだ」

フリル「どうしてそんなことする必要があるの?」

ダン「天使にははかり知れぬ力が秘められておる。その力を悪用されぬようにするためじゃ」

ダン「だがアキラよ、おぬしはまだ真の天使として覚醒しておらぬようじゃのう」

アン「どういうことだい?」

ダン「真の天使になった時、左手に【聖天の紋章】が現れる。しかし今のおぬしにはそれがない」

アキラは左手を見た。

確かに紋章のようなものはない。

ダン「真の天使として目覚めるかはおぬしの心しだいじゃ」

サラ「敵のはずのあなたがなぜアキラにそのようなことを?」

ダン「ホップルスの平和をとりもどすには天使の力を授(さず)けられたアキラの力が必要じゃ」

ダン「しかしアキラの力は不十分であった。そこでわしはあえて魔王・サナトスの手下となった」

ナティア「つまりアキラの力をはかるためにわざと敵になったってこと?」

ダン「そうじゃ」

フリル「じゃあなたの目的はホップルスの平和を取り戻すことだったの?」

ダン「ああ、ここから先はわしも仲間に加えてもらいたい。よいかな?」

アキラ「しかしその体では動くのは危険だ」

アン「ここはアタイの出番だね。アキラ、ちょっとそこをどいとくれ」

アキラはアンの言うとうりその場を離れた。

アン「そんじゃ行くよ!」

アン「シェイド!」

アンはダンに魔法をかけた。

ダンの負った傷はみるみるうちに和らいでゆく。

その時アキラはあることに気づいた。

アキラ「ダン師匠、あなたが闇の世界で俺に聞いたことの意味がようやく分かった」(第13章)

セシル「それって闇は何かっていう質問のこと?」

アキラ「ああ」

アキラ「闇は暗いことから悪や魔物を連想する。だが実際の闇はそうではない」

ティンク「どういうことなの?」

アキラ「闇は光が照らさない所にできる影。影は人々に安らぎを与える存在。つまり」

レイア「自然になくてはならない存在ってわけだね」

ダン「そのとうりじゃ。よくぞ気づいた」

カイン「そろそろ先へ進もう」

フリル「そうね、ソフィアも心配だし」

ダン「魔王はあの階段を上りきった所にある【魔王の間】におる」

アキラ「よし、行くぞ!」

アキラたちは階段を上り魔王の間へと向かった。


第22章へ続く・・・


《今回の演出者》

アキラ(主人公)

8人の妖精

カイン(太陽の王子)

リョウ(漁師)

アン(闇の妖精)

ダン(闇の騎士)



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