グラフィックデザイナーの仕事は、プランナーの意向を理解し、ゲーム画面に登場するすべてのグラフィックを制作することです。いわば、ゲームの世界観をビジュアルで表現する作業ともいえ、キャラクター、背景、エフェクト、画面レイアウトなど多岐にわたります。
とりわけ、近年のゲームグラフィックは平面構成だけでなく、ハードの進化に伴う3Dシーンでの立体構成や緻密なアニメーションを作成できる動画技術など、より多くの能力が求められる傾向にあります。ハードの特性を活かしたうえで、ゲームの魅力を最大限に引き出すベストなデザインやアイデアを生む、優れた創造力、それを実現する技術力が必要なのは言うまでもありません。
さらに大きなプロジェクトになると、他業種の人とコラボレートする機会もあり、意見を出し合い、調整しながらひとつのものを創りあげる能力も求められます。また、商品価値を高めるための厳しいチェックにより、グラフィックの修正を求められることもあるため、地道に作業を重ねていく根気と粘り強さも必要です。
しかし、それらの努力を乗り越えた後に、自分たちが手がけたグラフィックでゲームの魅力をアピールできる喜びは何ものにも代え難いものがあります。