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では、話題を変えまして。もし、パネルでポンの続編を作るとしたらどうしますか。
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山上 |
それは、もちろん64でしょう。
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ファンからも要望があるんじゃないですか。
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山上 |
ファンレターも結構来ますよ。熱心なファンは、絵から入っている人が多いですね。かわいい絵だから始めて
みたら、ゲームもおもしろかったという人もいます。だから、もし続編を作るとしたらこの絵ははずせない
ですね。だから、リップが女王になってからのお話を考えて下さいね、村松さん。(笑)
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世界観が定着してきましたから、今度は広げられたら良いですね。
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村松 |
そうですね。
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山上 |
西井さんには、今度は20連鎖ぐらいしてくるコンピューターを作ってもらいたいですね。(笑)
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エンディングに「チーム・バトルクラッシュ」とクレジットされていますよね。チームの名前の由来は
なんですか。
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村松 |
スーパースコープのアメリカ向けソフトで「バトルクラッシュ」というゲームの開発スタッフが
「パネルでポン」開発スタッフに多かったので。ゲーム中のボスの「サナトス」などは、さりげなく
そのゲームから引き継いでいます。
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開発スタッフの遊び心が感じられますね。
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山上 |
開発当初は、内部で結構ほっとかれてましたね(笑)。バーチャル・ボーイに向けて忙しく動いていて。
僕だけは、スーパーファミコンで「パネルでポン」を開発していました。そういったことで、特に
期限などを設けずにじっくり開発してきて、一年あまり経ったところで、もうそろそろ終わらせなければ
と言われたときにはかなり良くできていて、社内からの要望で「ステージクリア・モード」をいれまして、
それで完成したんです。最初、営業に「新しいパズルゲームが出来たんですけど」と持っていたら「CM
のスケジュールが詰まっていて来年まで発売できない」といわれまして。でも、内部で評判が良かったのと、
CMスケジュールが急に空いたので、急遽発売となったんです。
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では、「パネルでポン」というゲームは開発スタッフの方々にとってどんな仕事だったでしょうか。
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杉岡 |
入社して一発目の仕事だったので、右も左も分からない状態でやってきて、プログラムも今考えれば
「なんで?」というような組み方をしていたので、とにかく勉強という感じでした。
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森定 |
私も、まだゲームがよく分かっていなくて、デザインも先輩方に教わりながらお手伝いしていって、
やりがいがあって、楽しかった仕事でした。
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西井 |
ゲーム自体がすごく良くできて、気に入っていたので、楽しくできた仕事でした。自分の担当したCP
(コンピュータ・プレイヤー)がもっと強かったらな、と、心残りに思っています。(笑)
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山本 |
入社してから、初めてのまともなゲームの仕事だったし、パズルゲームはあまり好きではなかったけど、
「パネルでポン」は自分で理想の形に作れたし、意欲的に取り組めました。これからも、こういった
経験が生かされていったらいいなと、思っています。
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村松 |
みんなで作ったゲームでした。一人の意志で作られたゲームも世の中にはありますけど、今回、こうして
みんなでがんばっておもしろくした、という実感が得られました。次からも、こんな雰囲気で作っていき
たいなと言う風に思っています。
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山上 |
僕も、そのスタンスでやれて良かったなと思っています。僕は、一人ではすごいものは出来ないと思って
るから、こうやって作ってくことが、自分の助けにもなるし、みんなも自分のゲームだという実感がもて
ますよね。結果的には、一つのまとまった作品になるのが、一人の手で完璧に作られたものとは違うけれ
ども、まとまったものになっていくのが、僕は好きなんです。だから、みんなも自分のゲームが好きだし
、それは、みんなで作ってきたからだと思います。
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開発スタッフの方々のいい雰囲気が、ゲームにもにじみ出ているのでしょうね。
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村松 |
でも、端から見たら真剣に作っている様は、恐く映ったかもしれない(笑)。「おもしろくない、この
ゲーム」なんて、言いながら作ってましたから。(笑)
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山上 |
とにかく、じっくり作れたのが良かったと思います。今なら、果たしてこれだけ余裕をもって作らせて
もらえるか分からないですね。もしかしたら、すごい出来の悪い状態でも発売しなければいけないかも
しれないから、すごい幸運な事だったかな、と思います。
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では、最後に、「パネルでポン」を発売して2年経った今でも、親しんでくれているファンの方達に一言。
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杉岡 |
まだまだ、遊べると思いますから、とことん極めて欲しいです。
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森定 |
ファンの方からメールを頂くとすごくうれしいです。まだ遊んでくれているのか、と思うとうれしい
です。
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西井 |
対戦相手には、めちゃくちゃ強い人を選んだら、きっと上達します。がんばって下さい。あと、遊び
すぎて目を悪くしないように気をつけて下さい。(笑)
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山本 |
もっと、「パネルでポン」を知らない人たちに広めてあげて下さい。
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村松 |
みんなに広めて、みんなの一人一人の声が、「このゲームはおもしろい」という声が、次に向けて
大きな力になると思うので、より多くの人に楽しんでもらいたいと思っています。
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山上 |
「続編を作ってくれ!」というファンレターを送って下さい(笑)。それが、続編を作る一番の早道
です。今度のコンピューターはすごいのが出来ると、西井さんも豪語してますので。(笑)
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ありがとうございました。それでは、続編には期待していますので、がんばって下さい。
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